あなたがこの地上で与えられた時間を効果的に管理するならば、主の王国を築く上で力強い役割を果たすことが出来るのです。
愛する兄弟姉妹の皆さん、今日皆さんとご一緒できることを嬉しく思います。42年前、私はBYUで最初の学期を迎えました。それ以来、私は根っからのクーガーブルーです!この場所が大好きです。家族を連れて何度もこのキャンパスに戻ってきましたが、彼らもこの場所が大好きです。私の唯一の後悔は、私がここにいる間、クーガーテイル(棒状のメープルドーナッツ)がなかったことです。でも、ここ数年で失われた時間を取り戻しました。いつか母校の学生たちに挨拶する日が来るとは夢にも思いませんでした。私は確かに「最も小さい者のひとり」1です。私は皆さんに、この場所にいることができるという素晴らしい祝福が当たり前な物だとは、決して感じてほしくありません。
BYUへの入学が決まったとき、私は感激しました。教会で最も優秀な人たちと関わる事ができるのは、究極の特権だと思いました。私の何人かの子供たちもBYUで勉強しました。彼らはACT(アメリカ版共通テストで36点満点)のスコアについて少し競争心がありました。私はいつも彼らに、私のスコアは35点だった事をすぐに思い出させています。言いたいことは分かります。1回目の17点、2回目の18点を足して35点です。いい点数じゃないですか?
皆さんの多くがそうであったように、私の宣教師としての伝道活動は私の人生を大きく変えました。その内の一つは、私がBYUを志望する主な理由となったことです。しかし、もっと重要なことは、宣教師としての奉仕が私を聖約の道にしっかり踏み込ませたことです。イエスが生ける神の御子キリストであること、この教会が神のしもべである預言者たちによって導かれている神の教会であること、そしてイエスと御父が少年ジョセフ・スミスに現れたことを深く知るようになりました。
モルモン書が神の賜物と力によって翻訳された古代の聖典であることも、個人的に知るようになりました。伝道で学んだことや経験、私の人生全体を祝福しました。もしあなたが伝道に出たのであれば、聖なる習慣と義にかなったルーティンを守っていると願っています。若い男性の皆さん、まだ伝道に出ていないのなら、宣教師になる準備をすることを優先してください。姉妹の皆さん、どのようにあなたが主の僕になれるかどうかを理解するように努めてください。
私はフランス語で伝道した事により、BYUでフランス語初級クラスのティーチングアシスタントとして雇われました。実は、後の妻になるルシアと出たったのも、この初級クラスの一つでした。授業の初日、彼女がJKB(BYUの建物の一つ)の教室に入ってきた時のことは決して忘れられません。彼女は私が今まで見た中で最も美しい女性でした。彼女が私のクラスに在籍していないことを知って、私は心底がっかりしました。
当時、クラスを履修するには、生徒は教師に頼んでカードにサインしてもらう必要がありました。授業が終わると、20人ほどの生徒が私のフランス語101というクラスを履修したいと教室の前に集まってきました。ルシアはそのグループの一番後ろにいました。幸いに私の腕はとても長いので、腕をうんと伸ばして、履修を希望する生徒の最後尾にいたルシアのカードを掴んでサインをし、彼女に返しました。他の生徒の中には、私の行動をやりすぎたと、と快く思わない人もいました。
私は、ルシアと付き合う前に学部長の許可を得た方が良いと思いました。私が自分のクラスの女の子とデートしてもいいかどうか尋ねると、彼は「そのためにBYUがあるんでしょう!」とだけ答えました。
今となっては、それだけがBYUの全てではありませんが、まさに学部長の言う通りだと私は思いました。
そのサインと承認は私の人生を永遠に変えました。私達は交際を始め、約1年後にカルフォルニア州オークランド神殿で結び固めを受けました。
主の導き
伝道を終えてBYUで勉強を始めた時、私は教師になるとほぼ決めていました。何故なら父と兄弟の二人が教師だったので、それが私の道だと考えていたからです。私は大きな期待を持ってその方向に進み始めました。教師に関連する専攻科目の授業はほとんど履修しました。そして、地元の高校で代理教師を務めた後、別の道を歩むべきだと感じたのです。両親に専攻を変えることを電話で知らせるのは恐怖でした。問題は、専攻を何に変えるか見当もつかなかったことです。皆さんも思い当たる節がありますか?
祈っても、考えても、どうすべきなのか全く分かりませんでした。時刻は刻一刻と迫っていましたし、時間とお金を無駄にしないためにも、かなり早く物事を把握する必要があると感じていました。神様は大学で何を学ぶべきかについて、私たちに喜んで導きを与えてくださるのでしょうか?私は、与えてくださると信じています。ラッセル・M・ネルソン大管長が総大会のメッセージ「教会のための啓示、わたしたちの人生のための啓示」の中で啓示について教えていることが、私は大好きです。このメッセージについて熟考し、研究するようにお勧めします。以下は、その教えの一部です。
啓示を受ける特権は、神がご自分の子供達にお与えになる最も偉大な賜物の一つです。
わたしたちのあらゆる義にかなった求めにおいて、主は聖霊の示しを通して助けてくださいます。2
1982年の春の日、私はBYUのキャンパスを横切って歩いていると、同じ伝道部で奉仕した仲の良い友人に出会しました。私は彼に自分の悩みを打ち明け、彼に何を勉強することにしたのか尋ねました。彼はコンピューターサイエンスを先行していると言いました。以下が彼の正確な言葉でした。「コンピューター関連全体が今後大きくなっていくらしいよ!」なんと先見の明があったことでしょう!
この不安でたまらないような心からの祈りに対して、これほど直接的な答えが他にあったでしょうか。私はすぐにコンピューターサイセンスのクラスに登録し、勉強を始めした。
この霊感に従う決断は、私を本当に高め、私と私の家族にとって人生を変えるものとなりました。しかし、神は私に何をすべきかを全ての状況において正確に教えてくださったわけではありませんでした。導きを求める祈りが答えられないこともありました。そのような場合、私は主が自分で決断できるほど私を信頼していると判断し、信仰を持って前進し、常に軌道修正しながら進みました。
私は、自分の人生について啓示を求めているにも関わらず、主からの明確で具体的な指示がなければ、一歩を踏み出そうとしない人々へのカウンセリングをこれまで何回もしてきました。しかしながら、啓示はそのようには働かないと私は思います。私は、祈って主の助けを求めたら、立ち上がって動き出さなければならないと固く信じています。
エンジンを切った車のハンドルを切ろうとしたことがありますか?とても難しいですが、エンジンをかけ、パワーステアリングが作動すれば、ずっと簡単になります。しかし、前進を始めたらどうなるか考えてみましょう。ハンドルを少し動かすだけで、車はほとんど力を入れずに車線を移動できます。前に加速していれば軌道修正も簡単です。だから、何をすべきかよくわからないときでも、とにかく動き出すのです。
ラバンから真鍮の版を取り戻すためにエルサレムに行ったニーファイの経験を思い出してください。彼はこのように言いました。
わたしは、前もって自分のなすべきことを知らないまま、御霊に導かれて行った。
にもかかわらず、そのようにして進んで3
だから、たとえ何をすべきかよくわからなくても、前に進んでください。
ユタ州のテクノロジー業界に身を置いて今年で38年目を迎えます。私はこれまで、素晴らしい人々や素晴らしい企業と共に働く機会に恵まれてきました!多くの人は、成功する会社は偶然できるものだと思っています。しかしながら、ほとんどの大企業は、多くの血と汗と涙の結晶であり、成功よりも失敗のほうが多いのです。事業を立ち上げるということは、浮き沈み、紆余曲折、興奮と落胆の旅をすることです。しかし、それはとても楽しいものです。地に足をつけ、優秀な従業員を雇い、顧客を喜ばせ、収益を上げ、経費を管理し、利益を出すというビジネスの基本に集中することが成功の鍵です。繰り返しになりますが、これらはただ偶然に起こることではありません。集中力と規律が必要なのです。
バランスという神話
私はこれまで、宣教師としての奉仕、ルシアとの結婚、家族、大学での勉強、そしてキャリアについて話してきました。私がこれらのことをお話しするのは、人生のさまざまな局面において、私たちは皆、自分の時間に対して複数の要求を持っているという点をお伝えするためです。あなたの愛する天の父はこのことをご存じで、あなたの成功を助けたいと願っておられます。人生のあらゆる局面で、主は適切な導きを与えてくださるのです。
父親として、夫として、教会指導者として、会社のリーダーとして、どのようにして全ての責任を両立させてきたのかについてよく聞かれます。それらはとても良い質問です。皆さんも、どうすれば全てのバランスを取ることができるのか不思議に思っているかもしれません。デビッド・A・べドナー長老はかつてこう言いました。「バランスについて気にするのをやめてください。何故ならバランスなどというものは存在しないからです。そんなものはこの世に存在しません。」4 人生において、完璧なバランスなどというものは存在しません。というのも、バランスという言葉は、私たちの人生の全ての側面が等しく注目されていることを意味するからです。人生の全ての側面が等しく注目を受けるわけではありません。時期や人生の局面によって、ある側面は他の側面よりも注意を払う必要があるからです。
バランスを求めるのではなく、むしろ最も重要なことを見極め、それよりも重要ではないことを決して優先させないようにする方が役に立つと思います。7つの習慣の著者、スティーブン・R・コヴィーの言葉を借りれば、「最も大切なことは、自分の人生において最も大切なことを、最も大切にすることです。」5
時間の力
多くの人は毎晩8時間から10時間の睡眠を必要とします。つまり、私たちは一日に14時間から16時間、人生を楽しむことができます。実家暮らしで、心配事が少なかった昔を覚えていますか?当時はストレスの多い日々に思えたかもしれませんが、今の生活に比べると、単純なものに思えるでしょう。
専任宣教師として奉仕するのであれば、やるべきことは睡眠と宣教活動の2つでした。残念なことに、帰還した宣教師の中には、その両方をやめてしまった人もいます。
今は学生として、学業に専念すべきですが、神や人間関係、楽しみのための時間も作る必要があります。それはあまり多くないように思えるでしょう?では、もう一歩進めて考えてみましょう。結婚して、学業が激しさを増したとします。食事や家に籠る生活は好きですか?仕事も追加しましょう。では、本当に楽しいこともしましょう。BYUを卒業したら、厳しいキャリアを積み、さらに何人かの子供をもうけ、教会の召しも受けます。もしかしたら、BYUの学長になるかもしれませんよ!今のを聞いて、不安を覚えた人はいますか?ステージにいるほとんどの人は、微笑みながら、「そうそう、それをやったんだ」と自分に言い聞かせていることでしょう。
それら全ての常に両立させることができますか?ベドナー長老が仰ることと同じです。しかし、最も重要な事のために、使える時間と注意を確保することはできます。可能ですし、そうしなければなりません!ただ、何かを諦める時があることです。それが何なのかは、あなた自身が決めることです。
今は信じられないかも知れませんが、いつか振り返って、「もう一度大学生に戻りたかった」と言うでしょう。「あの頃の人生はもっとシンプルで、バランスが取りやすかった!」と。
そんなことがあり得るでしょうか?今、自分が最大限の能力を発揮していると感じているのに、どうして将来、人生がより複雑になり、バランスを取るのが難しくなるでしょうか?その答えは、もし皆さんが主を信頼し、主の力を引き出すならば、主は皆さんの能力を最大限に高めてくださるということです。これらの神聖な約束と安心を考えてみましょう。
あなたがたは、今はすべてのことに耐えることはできない。しかし、元気を出しなさい。わたしがあなたがたを導いていくからである。6
わたしはここにも少し、そこにも少しと、教えに教え、訓戒に訓戒を加えて、それを人の子らに与えよう。7
これらのことは全て、賢明に秩序正しく行うようにしなさい。人が自分の力以上に早く走ることは要求されてはいないからである。しかしまた、賞を得るために勤勉に励むのは必要なことである。したがって、何事も秩序正しく行うようにしなさい。8
わたしの経験上、主は私たちの信仰と力を高めることができるように、私たちが処理できる力と同じだけ、プラスαを与えてくださいます。天の御父のすべての創造物と同じように、皆さんは成長し、進歩するように設計されています。皆さんはずっと今のままでいることはできません。変化と向上は、皆さんの永遠のDNAに組み込まれているのです。
皆さんの人生が変化し、進化するにつれて、皆さんの時間に対する考え方や、時間の使い方も変化していくはずです。最も重要な優先事項を守るための調整をしない人は、しばしばフラストレーションを感じ、憤りさえ感じるようになります。時間は天の御父から与えられた貴重な贈り物です。皆さんは、それを賢く管理する神聖な責任があります。
わたしの人生から一つ例を紹介しましょう。
軌道修正
わたしは物心ついたときから狩猟を楽しんできました。少年の頃や、10代の頃、伝道前後の若い頃、そして結婚して間もない頃も頻繁に狩猟に出かけていました。狩猟に夢中になりました。狩猟に出かける準備には数え切れないほどの時間を費やしました。そして狩猟の季節がやってくると、仕事の休みのほとんどを狩猟に費やし、何日も家族と離れて過ごしました。家族、教会、仕事の責任が重くなっても、私は自分の生活を調節しませんでした。
しばらくして、ルシアはこのままではいけないと感じていました。彼女の名誉のために言っておきますが、彼女は私にとても忍耐強かったです。後で知りましたが、彼女の最大の信仰、希望、祈りは、天の御父が私に何が起こっているのか理解できるようにしてくださるということでした。ある日、天の御父はそうしてくださいました。
その日は、私が狩りに出かけている時にやってきました。私は一人で考える時間がたっぷりあることに気づき、私の心はすぐにルシアと子供達に向きました。私は啓示によって、人生における子供達の重要性に関する気づきを得ました。また、狩猟が私を子供達から遠ざけ、教会で奉仕する機会からも遠ざけていることにも気づきました。このようなことを思案しているうちに、御霊が私の思いと心に、狩猟を控える時が来たとささやきました。
正直にいうと、聖霊のこの直接的なメッセージに私は少し唖然としました。あまりの驚きに、私はすぐにその気持ちに抵抗し始めました。狩猟は私にとって重要なものだったからです。私には自分の興味を追求する権利があるし、年に数回の狩猟は大したことではないと思いました。
御霊は柔らかく、しかし一貫してそのような考えに反論しました。しかし私は反論を続け、「なぜ私の大切なものを、最小限に抑えなければならないのか?きっとどこかに妥協点があるはずだ。」と思いました。
そして、この言葉が私の心に優しく、しかし大きな力を持って入ってきました。「ジャン、狩猟をやめなければ、あなたは家族を失うだろう。」
私が「森で獣を狩り」ながら、エノスのように「神の前で….苦闘」することで、主は私の心を変えてくださいました。9
ただ、私はすでに数週間後に別の旅行を計画してしまっていたので、行くことにしました。またしても私は静かな時を迎えました。そして再び、聖霊との対話の中にいる自分に気づきました。最初の時の会話と似ていましたが、今回は反論することなく、ただ耳を傾けました。そして再度、狩猟をやめなければ家族を失うと警告されました。私はすでに何をすべきか分かっていました。
その旅行から帰ると、私はルシアに自分の経験を話しました。
そして彼女は言いました。「このことが私の家族にどのような影響を及ぼしているのか、主はあなたに理解できるようにしてくださるよう、祈ってきました。」
ルシアの優しい助けと、私に代わって御父に祈ってくれたことに感謝しています。私が大切なことを優先することがいかに重要であるかを理解するために、優しくも直接的な方法で助けてくださった聖霊にも感謝しています。はっきり言っておきますが、これは狩猟の話だけではありません。私たちの貴重な時間と集中力を奪うもの全てについての話なのです。
これはおそらく、私の人生で最も重大な軌道修正の一つです。正直に言うと、少し苦痛でした。でも、私はそれをやって良かったと思っています。
最も重要なことに時間を割く
人生を歩む上で、最も注意を払うできことが3つあります。それは救い主、家族、そして仕事です。覚えておいて頂きたいのは、皆さんが毎日使える時間は、人生にわたって増えたり、減ったりします。ただ、重要なことは適切な視点を保つようにしてください。この3つを大切にしていれば、大抵の場合、他のことは自分でできるようになります。
ステーク会長会の顧問として召された時、ステーク会長はこう言いました。「私たちは、あなたが主を愛し、主に仕えようとしていることを既に知っています。だから、第一に家族、第二にキャリア、第三に召しを優先すべきです。そしてもし、どこに焦点を合わせるべきか悩んだら、自分が誰に結び固められているのかを思い出しなさい。」
正直、この勧告には少し驚きましたが、本当に感謝しています。
ルシアと私が伝道部会長として召された時、指導者は、私が指揮官タイプであることを知っていて、ルシアに結婚生活と家庭生活の精神的な支えとなるように助言しました。「ジャンが伝道で起きる全てのことで限界を迎えにそうな時、あなたと子供達が家庭でジャンを必要とする時、ジャンにそっと思い出させるのです。」
これは、私が教会で様々な召しを果たした時の恵みであり、この原則は人生全般に適用できます。
日の栄の考え
最近、ネルソン大管長はこのように教えてくださいました。
兄弟姉妹の皆さん、どうか主のために時間をとってください!聖霊が常に伴侶となるような事柄を行うことにより、自分の霊的な基盤を堅固にして、時の試練に耐えられるようにしてください。10
では、「主のために時間を取る」とはどのようなことでしょうか?私はこのことを考えすぎないように助言したいと思います。それは複雑なことではありません。教義と聖約の以下の聖句は、単純なことを一貫して行うことによって大きな祝福がもたらされることを明らかにしています。
それゆえ、善を行うことに疲れ果ててはならない。あなたがたは一つの大いなる業の基を据えつつあるからである。そして、小さなことから大いなることが生じるのである。11
主にとって何が大切かを知り、そのことをあなたにとって大切なものとしてください。これは、ネルソン大管長の「日の栄えの考えを持つ」12という非常にシンプルな勧告を表したものに過ぎないのです。
サタンは私たちの時間を独占し、私たちの努力を最も重要なことから遠ざけるためなら何でもします。サタンは、私たちの最も重要な祝福を、安売りするよう誘惑するのです。13
死海文書
例えば、ソーシャルメディアは、私が好きな言葉で言えば、「死海文書」です。ソーシャルメディアは、私たちを無の世界を延々とスクロールするように誘います。私たちは、他の人々が普通の生活を送っているように見えるが、それはしばしば見せかけのものであり、中身のないものです。死海の仕組みはご存知でしょう。一度生水が入ると、そこから価値あるものは生まれません。ソーシャルメディアはそれとよく似ています。私たちはしばしば、生命が存在できないこの塩辛い海で自分自身を見失い、自己価値を奪い、目的を奪い、その有毒な塩水に容易に翻弄されてしまいます。
ソーシャルメディアに少し厳しすぎると言われるかもしれません。結局のところ、私を含め教会の指導者の多くはソーシャルメディアのアカウントを持っています。しかし、彼らがどのようにソーシャルメディアを使っているかに注目してください。彼らの目的は、私たちにもう少し深く、もう少し純粋に考えるよう促すことです。彼らの望みは、この世の無意味な「死海文書」から私たちを救い出し、私たちがより高く神聖なものを求める手助けをすることだと、私は感じています。
そこで、これらの質問について自問してください。「ソーシャルメディアは、あるいはそれ以外の何かは、私が日の栄えを持つのを助けてくれているのだろうか?それとも、星の栄えや月の栄えの考えに引きずり込まれているのだろうか?」「ソーシャルメディアは、神の大切なものを私にとって大切なものにする手助けをしているだろうか?それとも、重要なことを些細なことに置き換えているのだろうか?」今度、「死海文書」に夢中になったら、ちょっと立ち止まって、日の栄えの考えを持ってはいかがでしょうか。そして福音ライブラリーのアプリをタップし、モルモン書を読むか、総大会の説教を聞いてみて下さい。命の水を飲む時、あなたの人生に新しい光が差し込むことを約束します。
聖霊の影響
ネルソン大管長は、「導き、指示し、慰める、変わることのない聖霊の影響がなければ、これから先、霊的に生き残ることはできなくなるでしょう。」14
主のために時間を割くようになると、御霊を識別し、理解する能力が大幅に高まります。そうすれば、あなたとあなたの家族にとって最も価値のあるものを知ることができるようになります。御霊の声を知ることは、あなたが自分の人生に対する主の御心を知ろうとする時の助けになります。前進する力を忘れないでください。前進し続けて下さい!アルマが教えているように、「さて、信仰についてわたしがすでに語ったように、信仰とは物事を完全に知ることではない。したがって、もし信仰があれば、あなたがたはまだ見ていない真実のことを待ち望む」15のです。
終わりに
兄弟姉妹の皆さん、今日は皆さんとご一緒できてとても楽しかったです。私がお話しした事のいくつかが、この地上での貴重な時間の使い方の舵取りをする上で、お役に立てれば幸いです。私は皆さんを愛しています!皆さんには神聖な性質があると知っています。救い主が再び来られるときに人々を受け入れる準備をするために、今もなおイエス・キリストの福音の回復は進んでおり、その松明が皆さんに手渡されるでしょう。私は、あなたがこの松明を受け取り、あなた個人の証の輝きを松明に加えるよう祈ります。
私は御父の計画を証します。あなたがこの地上で与えられた時間を効果的に管理することによって、神の王国を建てる力強い役割を果たすことができるようになります。私たちは神の子供です。だから、ご自分の独り子を私たちの救い主、贖い主として遣わされたのです。主の最愛の願いは、私たちが主とともに生きるために戻ってくることです。私は救い主の憐れみ深い心が大好きです。だから、毎日悔い改めて下さい。そうすれば、現世で平安と喜びを見出すことができます。この知識は私の人生を祝福し、あなたの人生をも祝福するでしょう。イエスキリストの御名によって、アーメン。
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1.マタイによる福音書25:40
2.ラッセル・M・ネルソン「教会のための啓示、わたしたちの人生のための啓示」リアホナ2018年5月号
3.第一ニーファイ4:6-7 強調付加
4.デビット・A・べドナー「Plates’ Object Lesson」Facebook 2021年 4月 19日
5.Stephen R. Covey; for example, section 2 of Stephen R. Covey, A Roger Merrill, and Rebecca R. Merrill, First Things First: To Live, to Love, to Learn, to Leave a Legacy (New York: Simon and Schuster, 1994)
6.教義と聖約 78:18
7.第二ニーファイ28:30
8.モーサヤ書4:27
9.エノス書1:2−3
10.ラッセル・M・ネルソン「日の栄えの考え」リアホナ2021年11月号
11.教義と聖約64:33
12.ラッセル・M・ネルソン「日の栄えの考え」リアホナ2021年11月号
13.創世記25:29-34
14.ラッセル・M・ネルソン「主のために時間を取る」リアホナ2021年11月号
15.アルマ書32:21

末日聖徒イエスキリスト教会中央日曜学校会長会第二顧問であるジャン A. ニューマンは、2024年2月8日にこのディボーショナルを行いました。